神奈備神社(式内 甘南備神社)
Contents
概 要
社 号 神奈備神社
読み かんなび
延喜式神名帳 式内社 山城国綴喜郡 甘南備神社
所在地 京都府京田辺市薪甘南備山10
御祭神
延喜式では一座
例祭日 10月15日
社格等
古代社格制度『延喜式神名帳』(式内社)
畿内:658座(大231座・小427座)
山城国 式内社122座 大53座(並月次新嘗・就中11座預相嘗祭)・小69座(並官幣)
綴喜郡 14座(大3座 小11座)
近代社格制度 旧村社
創建
本殿様式
境内摂末社(祭神)
一口メモ
一休寺の近くの薪神社から狭い旧道を西へ向かうと坂道に登る十字路に出る。そこから神南備山登山道へ一台の車がぎりぎりの細道が西へ延びている。京奈和道路の下をくぐりしばらく進み登山口。横に駐車場があるが管理道は進入禁止。時間の都合があるので今回はそこであきらめる。
歴史・由緒等
甘奈比山の半腹に薬師像を本尊とする甘南備寺があった。
平安時代に編集された延喜式には甘南備神社とあるこの神社は、天照大神・天児屋根命・鵜葦葺不合命・大国主命を祭神としている。
現在の社殿は昭和52年(1977)に修築されたものである。
社殿のあるこの甘南備山(標高217.5m)は、古来より神の拠りつく山として信仰の対象とされていた。平安京造営の際には京の中軸線(朱雀大路)の目印になったとみられている。
昭和34年(1959)から毎年1月3日は、新春甘南備山初登りで山頂はにぎわいをみせる。
南東に下がった通称「薬師谷」には、『今昔物語集』にその名がみえる神奈比寺の跡が残る。京田辺市教育委員会
京田辺市文化財保護委員会
「社頭掲示板」
甘南備山の頂上に鎮座している。「かんなび」とは古来、神の御座所のことで、社殿を持たなかった時代には山嶽(さんがく)や森林などを神の御座所とし「神の社」「かんなび」「みもろ」と呼んでいた。神南備神社は、延喜式の制で小社に列せられたが、明治6(1873)年には村社格に、明治10(1877)年には延喜式内甘南備神社となった。 昭和5(1930)年に、神殿・神門・板塀と社地を取り巻く石柱・石の玉垣・石の鳥居が完成、現在の姿となっている。
※小社…古く、神社の社格を大・中・小に分けたうちの最下位の神社
京田辺市観光協会
当社の北約4kmに鎮座する月読神社(式内社・京田辺市大住)には、その祭神・月読神が当甘南備山に降臨したとの伝承があり、また、その月読神が降臨したという磐座(石)が、東北約4km余りに鎮座する薪神社に祀られている。したがって、当社はもともと神奈備山そのものを祀る神体山信仰であり、延喜式では一座とあるので、月読神社の伝承から当初の祭神は月読神ではなかっただろうか?
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